店舗総合保険に加入する方法は?
見積もりから提案までの流れを解説!
店舗保険
2019.05.11
経営者が店舗を運営する上で大切なのが、保険に加入し、万が一のリスクに備えるということです。その中でも、店舗経営におすすめの保険が「店舗総合保険」になります。
店舗総合保険は、設備や什器に損害が発生した場合に補償してもらえる保険です。火災や落雷、水災などのさまざまなトラブルによる事故に対応することができるため、店舗を経営するためには欠かせない保険の一つといえます。
今回は、店舗総合保険に加入する方法について詳しく解説していきます。見積もりから提案、加入するまでの流れを紹介していくので、参考にしてみてください。
まずは物件情報の確認
店舗総合保険に加入するには、まず物件情報の確認から行われます。所在地や建物の構造など、詳しい内容を保険会社の担当者がチェックします。
保険料については保険会社のプランや業者によって異なるケースがあります。事前に保険料の詳細を確認しておき、どのようなプランが店舗の経営を円滑に進めるために必要なのか、検討しておきましょう。
基本的に、補償される保険金が高いプランほど月々の保険料が高くなる傾向にあります。店舗で発生する可能性のあるリスク、発生する可能性が極めて低いリスクの両方を考慮し、最適な保険プランを選びましょう。
保険会社によっては後から保険プランを変更することも可能ですが、更新月の規定など、細かい取り決めが予め定められているケースもあるので、保険に加入する前に確認をしておきましょう。
加入する保険の補償内容を確認
店舗を経営する上で大切な店舗総合保険ですが、加入する前に補償内容を確認しておくようにしましょう。補償内容をよく確認せずに店舗総合保険に加入してしまうと、予想よりも保険金を受け取ることができなかったり、補償の対象外となってしまったというケースもあります。事前に確認してから保険に加入してください。
店舗総合保険加入前に確認すべきポイントとは?
具体的に、どのような点に注意して店舗総合保険に加入したら良いのでしょうか。
- 保険金額の上限
まず注目すべきことは、損害が発生した際に補償してもらえる保険金額の上限です。店舗で保有している設備や什器の資産額によって、どれくらいの保険金額であれば十分な補償になるのかを想定して、店舗総合保険に加入する必要があります。
- 借家人賠償責任保険の保険金額
次に大切なのが、テナントなどで火災や破裂といったトラブルが発生した時に補償される「借家人賠償責任補償」の保険金額を確認することです。店舗や事務所を借りている場合、施設や建物に水漏れなどが発生すれば、建物の所有者に対する法律上の賠償責任が発生します。借家人賠償責任補償は、こういったケースで保険金を受け取ることができる保険です。
借家人賠償責任補償は店舗や事務所を借りている方には欠かせない保険です。借家人賠償責任補償の上限額や補償を受け取ることができるケースなどを事前に把握しておきましょう。
- 施設賠償責任補償の保険金額
最後に確認しておきたいのが、「施設賠償責任補償」で発生する保険金額です。施設賠償責任補償とは、施設の使用で発生した業務遂行に起因する事故でお客様に怪我を負わせたり、財産を損壊させることで、賠償責任が店舗側に求められた時に補償するものです。例えば、飲食店でお客様にコーヒーをこぼしてしまい、やけどを負わせてしまった時などです。保険金を受け取ることができる条件については、保険会社によって詳細が異なることがあります。そのため、加入する前に確認を行っておき、自分が考える保険の内容と相違ないことを認識しておくことが重要です。
他にも、飲食店を経営するのであれば、食中毒が発生した時に補償される食中毒見舞保険金などの特約に加入しておくことも重要になります。経営する店舗の特性に合わせた保険に加入することが大切です。リスク回避のために検討しておきましょう。
代理店が保険の見積もりを提案
補償内容を経営者が確認した後は、保険会社の代理店が要望に応えた保険の見積もりを提案します。店舗総合保険の補償内容は基本的に同じですが、プランによって保険料が異なったり保険金額の上限が変わるので、見積もりの提案が自分の要望にマッチしているか確認しましょう。
業種によってリスク回避のために加入しておくべき特約もあるので、代理店が提案した見積もりにプラスして特約を希望する場合は、保険に加入する前に相談しておくことをおすすめします。
代理店が提案する見積もりは、あくまでも担当者が理想とする保険内容となっています。経営者として他にも付与しておきたい保険プランがあれば、保険料をプラスすることで加入することが可能です。
ただし保険料は月々発生するものなので、無理のない保険プランを検討する必要があります。長期的な経営を行うのであれば、計画的な保険プランを目指しましょう。
飲食店特約や理美容・サロン特約も重要
店舗総合保険以外にも、経営する店舗の内容によっては、特約に加入することも重要です。飲食店特約や理美容・サロン特約もあるので、店舗に合った保険特約を選びましょう。
- 飲食業におすすめの特約
飲食店におすすめの特約については、「生産物賠償責任の補償」・「食中毒見舞保険金(営業停止見舞金)」・「人格権侵害賠償責任の補償」などです。生産物賠償責任の補償は、店舗で提供した料理を食べたお客様が食中毒になってしまい、賠償責任が生じた時に、保険金が発生する補償になります。特に、生ものを取り扱う飲食店では欠かせない補償です。
食中毒見舞保険金(営業停止見舞金)は、食中毒が店舗で発生したことで営業停止となった場合に見舞金として補償されるものです。
営業が停止して売上が見込めない時に助かる補償になっているため、事前に加入しておくと安心です。
人格権侵害賠償責任の補償は、無銭飲食の相手を間違えて捕まえてしまい、お客様の名誉を傷つけたことに対して損害賠償責任が求められた時に有効な補償になります。
無銭飲食の相手を間違えるケースは少ないかもしれませんが、飲食店を長く経営する上で発生する可能性のあるトラブルであるため、加入しておいて損はありません。
- 理美容・サロン業におすすめの特約
理美容・サロン特約については、「受託者賠償責任の補償」・「施術行為起因損害賠償責任の補償」・「人格権侵害賠償責任の補償」になります。受託者賠償責任の補償は、お客様の荷物を保管中に、汚してしまったり紛失してしまったことで、損害賠償責任が店舗側に生じた場合に補償されるものです。
理美容・サロン業においてお客様の荷物を丁重に預かるのは当然ですが、状況によっては発生する可能性の高いトラブルになります。そのため、加入したほうが良い特約の一つといえます。
施術行為起因損害賠償責任の補償は、施術中にお客様に怪我を負わせてしまい、損害賠償責任を店舗側が求められた場合に補償されるものです。
理美容業であればヘアカット中に怪我を負わせてしまうリスクがあり、サロン業においては施術中に怪我を負わせてしまう可能性があるため、リスク回避のために加入しておくと良いでしょう。
人格権侵害賠償責任の補償は、お客様の名誉を傷つける発言をしたとして損害賠償責任を店舗側に求められた場合に補償されるものです。
接客することが多い理美容・サロン業において、お客様を傷つけてしまう発言をしてしまう恐れは大きいものです。事前に加入しておくことで、トラブルを最小限に抑えましょう。
まとめ
店舗総合保険に加入するためには、店舗によって求められる補償内容を理解した上で加入する必要があります。また経営する店舗の種類によって、特約を付けることも重要といえます。理想の保険を検討して、加入するようにしましょう。
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